[写真]は、学食で地震報道のテレビに見入る学生諸君

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四川大地震:「故郷は滅んだ」 震源地に砂ぼこりと腐臭

 
[写真]兵士に背負われてブン川県映秀方面から脱出する老人。
自力で歩ける人も連なって後に続く=中国・四川省ブン川県映秀から5キロ地点で2008年5月17日午後0時34分、石井諭撮影 
【※(さんずいに文)川=ぶんせん=中国四川省)西岡省二】

中国・四川大地震震源地、※川(ぶんせん)県の映秀地区に17日入った。
すべての建物が全半壊した村は、砂ぼこりと腐臭に覆われていた。
震央に位置する映秀では★今も、地面の上でもふらつくほど大きな余震が続いている。
救出現場の疲労感は濃く、生存者の確認は一層困難になっている。
「故郷は滅んでしまった。生きる気力もない」。
救助作業を見つめていた住民の声は消え入りそうだった。

 山に囲まれた映秀は周辺都市に続く道路を破壊され、陸の孤島になっていた。
記者が出発した都江堰(とこうえん)から映秀までは直線距離で約20キロだが、
山あいの寸断された道を進むのにオートバイで約3時間、さらに徒歩で約5時間を要した。

 途中で3度、救助部隊が道路をふさぐ岩石などをダイナマイトで爆破し重機で土砂を整えている現場に遭遇した。
通行が可能になるたび、映秀方面から都江堰へ避難する住民70~80人の行列が無言で駆け抜けた。

 映秀の入り口付近にたどり着くと、
屋上が片側へ滑り落ちるように崩れた「※(さんずいに旋)口中学」の校舎が目に飛び込んだ。
中心部へ進むと商店街や住宅街はほぼ全壊しており、
商店街付近から2、3分おきに遺体を詰めた袋が運び出されていた。

 中国メディアによると、映秀の人口は約1万2000人。
うち、2000人の生存しか確認されていない。

 こめかみ付近から血を流した高齢の女性が担架で運ばれてきた。
意識はないが、呼吸は続いている。
「★82歳のおばあさんだ。がれきの中で5日も頑張ったんだ」。
救急隊員が興奮気味に話した。

 「有人! 有人!(人がいるぞ)」。中心部の民家近くで突然、救助隊員の大声が響きわたった。
十数人の隊員が駆けつけると、がれきの上で年配の男性が「ここにうちの妻がいるんだ」と叫んでいた。隊員が★特殊な機器で崩れ落ちた家屋を点検したが、生存者の存在を示す信号はない。
「生存者なし」。隊員らが口々にこう言いながら家屋をあとにすると、
男性は「もっとしっかり見てほしい」と涙ながらに訴えた。

 生き埋めになった人々に配慮した手作業の救出活動は、重機を使った作業に移行していた。
救助活動を見守っていた男性は
「先ほどのおばあさんは例外中の例外。生存者は期待しにくい」と話した。

 上空を※川(ぶんせん)県の中心部へ向かうヘリコプターが横切った。
「あっちには知人がいる。ここよりひどいと聞いている……」。
両手に鍋釜や洗面器を持った中年の姉妹が、言葉少なに空を見上げた。

 【ことば】※(さんずいに文)川県(ぶんせんけん) 
四川省アバ・チベット族チャン族自治州の東南部に位置する。
総面積8820平方キロで森林面積はうち48%。
県の中心は海抜1326メートル。
総人口約11万人で、漢族約56%、チャン族約28%、
★チベット族14%の構成になっている。

 県内の臥竜(がりゅう)自然保護区には
野性のジャイアントパンダキンシコウなど希少動物約30種が生息。
80年には臥竜パンダ研究センターが設立された。
震源の県中部・映秀地区は★水力発電工業区で、
大型から小型まで★水力発電所が約20カ所ある。 

◆ ……「★特殊な機器」とやらは 一体どういうものなのだろうか?
SFドラマの『スタートレック』じゃあるまいし、
そんなものが本当にあるというなら、救助犬は要らなくなるではないか。
胡散臭すぎる!

聴覚に異常があったり、意識がなかったりすると
音や振動では 反応が返せないし、

だからこそ 被災地での安否確認はやっかいなのだと僕は思っている。

◆ ……「★チベット族14%」
そう、この震源地は チベット族の居住地でもある。
そしてダムも多い地域で、
二次災害としての【水害】の懼れも現実味を帯びてきている。

「独立、自治権要求運動」や「聖火騒動」がらみで、
【外国メディアを追い出したまま】、
連日、撃ち殺したり、大量に不当逮捕したりしていたチベット僧達を
胡錦涛や 迷彩服の軍や警察が
地震後 ころっと人道主義に目覚めて 隔てなく救助活動している……なんて
心根の貧しい僕には想像できません。

だいたい、
何か「やましい」ことがなければ、
外国の救助隊を「選り好み」したり 拒否したり制限したりする理由はないはずだ。
中国は やっぱり軍事独裁ミャンマー世襲社会主義北朝鮮と同じなんだな と
確信せざるを得ない。

奥地に入るのが困難だから、人的支援はあまり……と中国政府は「いいわけ」しているらしいが、
テレビの女性キャスターでも、
現に この↑↑記事の記者でも 行っているではないか!

訓練を受けた各国の救助隊が入国して無駄になることなどあり得ない!

証言可能な被災者たちが全員こと切れた頃になってから、
移動が可能になった とか言って 受け入れて見せたりするんだろうか。

……あ、やっぱり……。
発生【4日後】の16日午後になって、各国の人員も ぼつぼつ受け入れ始めたらしい。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080516-OYT1T00362.htm から↓↓
http://www.yomiuri.co.jp/world/
 
【北京=佐伯聡士】
中国・四川大地震から★5日目の16日、
中国政府は、日本の国際緊急援助隊に続いて、
新たにロシア、韓国、シンガポールの3か国が派遣する救援チームを、
深刻な被害が出ている四川省の被災地に受け入れることに同意したと発表した。
……
一方、中国外務省によると、
ロシアや韓国など3か国の救援チームの受け入れは、
中国から★距離が近く、時間がかからないことを理由に判断した。 
……ほほ~、【時間がかからないことを理由に】ねぇ。……5日目にねぇ。

ところで、救助に行きたがっていた日本の医療リーム↓↓は、
その後 行けたんだろうか?
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080512-2403370/news/20080517-OYT1T00430.htm

胡主席ら訪問で救出2時間中断、被災者から苦情…香港紙 ↓↓

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080512-2403370/news/20080518-OYT1T00039.htm
(健:そうそう。皇帝然として君臨した毛沢東以後も いかにも こういう↓↓ことはありそうだ)
 
【香港=吉田健一】
17日付の香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストが報じたところによると、
四川大地震の被災地を訪問する中国の胡錦濤国家主席ら指導者に対し、
被災者から、
訪問歓迎のため救出作業が中断するなど貴重な時間の浪費につながると
反発の声が出ている。

 学校倒壊など甚大な被害を受けた四川省北川チャン族自治県では、
胡氏が16日に訪問した際、人民解放軍兵士らが胡氏を出迎えたため、
捜索・救出活動が★2時間にわたって完全に中断したという。

 同県の元中学教員は同紙に対し、
「救助隊は学校の門付近でしか作業しなかった。
胡氏に同行のメディアが気づいて、★写真を撮るようにするためだ」と怒りをぶちまけた。
(2008年5月18日00時30分  読売新聞)