上饒(シャンラオ)は、あっと言う間に初夏……


あっと言う間に初夏……

日本語教員物語余録

◆ ブログの更新をさぼっていた数日間に
上饒(シャンラオ)は一気に夏模様!

畏るべき君らの乳房夏来たる
(西東三鬼?)
ほとんど一年中真夏で、誰も彼もTシャツ一枚で過ごしていたタイ王国では
西東三鬼の句を引用するチャンスもなかったのだが、

つい数日前までは身動きとれないほどの「もこもこ」状態にされていた子どもたちも
今日あたりは 身軽になって駆けまわっているし、

道行く娘たち(も、おばさんたちも)は、一気に「薄着」になっちゃって
僕の頭の中にも「西東三鬼」のご登場……。

おっぱい が目についてしょうがない。

◆ ところで、
今月末(この時点でも、「あしたか あさって」だってサ!)で職場が移転する。
(多分)
思ったほど学習者が集まっていないので
その割には「黄金海岸大酒店」の家賃が高すぎたのだろう。
……などと、不逞な雇われ教師は勘ぐっていたりするのだった。

まぁ、「学ぶ」側「教える」側から言うと、
少人数のほうが はるかに いいんだけどね。

ともあれ、これに伴って
自分たちの宿舎も移転する事になり
数日中に荷物をまとめて引っ越しする。

おちつけ、おちつけ、
こんな時こそ、座右の銘となっている谷川俊太郎の詩を呪文のように唱えよう……

きのうから わたしはかぼちゃになったので
もうなにも かんがえることはない
なにも かんがえなくても
わたしは すこしずつおおきくなる
しかも すこしずつおいしくなるつもりだ
はたけに ごろんところがっていると
こぬかあめが きもちよい


……「こぬかあめ」なんて、上饒(シャンラオ)にもってこいではないか。

◆ それにしても やっぱり……
ついこの間 荷物を解いてあれこれと配置した十箱もの
(ぼくにとっては)大切な大切な荷物たち
(教材や、録音関係の装置やCDやちょっと趣味的な その他諸々……)を
自分でもう一度 たった一人で あたふたと箱詰めする
この何とも言えない カナシみは……しばらく言葉になりそうにない。

『ここには 僕の おっぱい も無いし、
このまま荷物をまとめて、 おっぱい 求めて旅立とうかな……』
……なんて気分にとらわれる、上饒の初夏の 今日この頃。

さすがの「川柳作家?健」さんも、
トツゼン【一気に】襲い来るカルチャーショックの大波小波の一つ一つを
(一応)「にっこり笑って」耐えてみるしか出来ないでいるわけだ。

事細かに書いているヒマもないけど、
う~ん、カルチャーってすごい!!

ではまた……。再見!