今日はタイ王国の「母の日」(王妃の誕生日)

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タイ王国の「母の日」(王妃の誕生日)

牧場物語余録

◆ 今日8月12日が母の日なのだが、土曜日で学校は休みなので、
学校行事としての「母の日」は、昨日 実施された。

ずっと以前、
子供たちがオーイに感謝の花を捧げるのを見た覚えがあるので
毎年の行事なのだ。

ただ、今年は、王様の「在位60周年」ということで国中 王様の色「黄色」一色で、
王妃の色「水色」は、ここコンケン県あたりでは ちらほら 程度で、
あまり見かけなかったなぁ。(来年は また水色一色?)

在位60年もの王様が、一人だけの妃を大事にしてきたわけなので
この「母の日」も長い歴史が刻まれているわけだよね。

……「王妃」とか、「国の母」とか と聞くと、思い出す……、
こんなふうに全国民から慕われていたという韓国の国母(閔妃)を、
かつての大日本帝国が辱め、暗殺したという事実を
今や どれほどの日本人が知識としてさえ知っているのかどうか……。

日本がアメリカと戦争したことすら知らない若者がいるらしいと聞いて、
(『まぁ それもありそうなことだ』と思えるほどに絶望している自分も嫌だが)
空恐ろしくなってしまう……。

◆ 何と言っても今年の目玉は、
ちびっ子のチョーイが着飾って踊る日 だぞ。

本人も無茶苦茶緊張していて、写真を撮るときには決まってポーズを取るくせに
機能に限っては、僕が直接手足に注文を付けても 棒立ち で……あはは。

タイ王国の学校は、
政策装置的に機能し過ぎているうらみもあるものの、
「子どもを主人公にする」ことも決して忘れないでいる点が 一番素敵だな。

子どもには、酒はもちろんコーヒーも飲ませず、
蚊取り線香は「毒」だから使わない、などというタイ人も意外と多い中、
それなら子どもに「毒の化粧品」を塗り与えないで!
という気もしないではないのだが、
まあ、
本人たちが こんなに いそいそと喜んでいるのだから、今日のところは黙っていよう。

ジェンダー問題にしても、
化粧したい子は 男の子でも張り切って塗っていたりするのを見かけると、
さすがはタイ王国
と拍手したい気分になる。
日本なんかより、人権としてずっと「フリー」だ。

◆ そういえば自分なども 昔、5,6歳で 秋祭りの「子ども神輿」に従いて行こうという時には、
化粧はしなかったが、
御神輿用の白い着物に着替えて襷など掛けると、どことなく緊張したのを思い出す。
もちろん、子ども御輿ですら、まだ背が届かず、文字通りついて回るだけだったのだが。

子どもの頃の記憶というのは恐ろしいもので、
御輿歌だの、猪の子唄だのいうものは、ふとした弾みに鼻歌よろしく口を突いて出たりするほど
深いところに刻まれているようだ。

♪ここの~ 屋敷は~、めでたい~ やし~き。
ア、ヨイヤナ~ ヨイヤナ~ァ♪
♪鶴と~亀とが~、舞を~ 舞~う~。
アラ、ヨーイヨーイ、ヨ~イ ヤ~ナ~、
アレワイナ、コレワイナ、 アラ、ヨ~イ~ト~セ~♪


酒浸りになって大人御輿をかく体験はおろか、
子ども御輿の中心になって動かす体験もないまま、
ちょうど時期的に「祭り御輿」自体が廃れて行き、
自分も18歳で ふるさとを離れてしまったのだけれど……。

◆ 2枚目の写真は、「僕の 53歳の誕生祝い」の絵手紙。
先日 ふるさとの母から届いたものだ。

母ちゃん、
10月には ちょこっと帰るけん、無理せんと元気でおってよォ?!