ちょっと放言しまーす。……なにか 明らかに なったのか?

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ちょっと放言しまーす。


◆ 実は、(と言うより、僕をご存じの方には「ヤッパリ!」か?)

こういう ↓↓↓ 記事、好きなんですわ~。

http://www.asahi.com/life/update/0715/006.html

何と言っても、
この手の「研究?発表」記事(ボク語では、「ホントカイナ記事」)の場合、
どういうワケか、記事を書いたやつ自体の頭に
きちんとイメージされているとは思い難いことが とても多いので、

  【これです! こういうのが「鵜呑み、垂れ流し記事」の典型です!】

と叫びたくなる点が、先ず 情け無いまでに面白い。

……こういう記事は、「駆け出し記者」にしか回さないのだろうかなぁ?
それとも、昨今の「ベテラン記者」も この程度 なのか?

(怒) そう言えば、このところの「司法」関連記事は非道すぎる!
もうちょっと、裁判官の資質や判決の「正義」性について
ジャーナリストとしての「疑い」というものを持てよなぁ……。


【論理的な考察「苦手」 小4~中3国・数の学力調査】 2006年07月15日

 国立教育政策研究所は14日、
全国の小学4年~中学3年の約3万7000人を対象に初めて実施した
国語と算数・数学の「特定課題調査」の結果を公表した。

難点として★浮かび上がったのは、論理的に考えたり、
筋道立てて考えを表現したりする力。


◆ 記者さん。あなたの頭にも、「★浮かび上がった」の? 本当に?


答えは出せても、そこに至る過程を説明できない傾向もあり、
研究所は「国数ともに、文章を★もっと書かせる指導が必要」と指摘している。


◆ 「文章をもっと書かせ」れば、
「国数ともに」「論理的に考えたり、筋道立てて考えを表現したりする力」が伸びる!
と、本当に「研究所は……指摘している」のだろうか???

日本中の学校が単純明快に反応して、「文章をもっと書かせ」れば、
国語嫌い、文章嫌い、勉強嫌い、思考嫌いの子どもが
ますます増加することだけは、ぼくにも予測できる。

考えることのおもしろさが伝わる教材を、
時間を気にせず!追い立てず!○×付けず! 提供したら
少しはマシな結果が見え始めるのではないだろうか?とは思う。


「特定課題調査」の問題例

 調査結果は、都道府県の教育委員会中央教育審議会に伝え、
学校現場での指導法の改善や、学習指導要領の改訂に生かす。
一部は研究所の★ホームページでも公開する。


◆ すみません、まだ見ておりません。


 調査は、昨年1、2月に★無作為抽出した国公私立の小中学校616校で実施した。

◆ その「無作為抽出」された学校が、
本当に「公正な」結果を、本当に「公正に」報告したのかどうか?
かつて 小学生時代に、【成績の悪い子を下校させて】実施された
「学力テスト」(はい!愛媛県出身です)を受けた実体験者としては
到底 信じることができない。(←この恐るべき教育効果の永続性を見よ!)

 算数・数学が思考力と計算に関する力、
国語は漢字の読み書きと長文記述力を取り上げた。


◆ 「漢字の読み書き」能力の調査が「無益だ」とまでは言わないが、
「思考力」「計算力」や「長文記述力」とは およそ別物であろう。
どうしてここで、そんなものが紛れ込むのか?

無数の絵本や、谷川俊太郎らによる 数々のひらがな詩、
日本各地の「伝承」や「語り」の知的な包含内容(価値)は、
漢字で書こうが、ローマ字やハングル文字で音写されようが、
失われるものではないのだ。

早い話が、知的レベルの高い外国籍児童や帰国子女にも、
漢字の苦手な子は居よう。
知的レベルと漢字の知識量とには あまり関係など無いのだ。


算数は48問★~66問、数学は37問★~47問出題された。
なかでも、焦点となったのは、
01年度の「学力テスト」で弱さが指摘された
論理的な考察力をみる問題。


◆ あの~、その「~」は何ですか?
せめて、「学年によって」という6文字ぐらい入れていただかないと。
これは、文章推敲能力の基本問題でしょうね。


 典型例としては、
底が階段状の水槽に水を入れた際の時間と水位の関係を表すグラフを選ぶ問題で、
正答率は最も高かった中3で★48パーセント。
だが、★理由を正しく書けたのは39パーセントだった。


◆ 信じられない。ホントカイナ!
一番信じがたいのが、
「中一:23パーセント、中二:33パーセント、中三:48パーセント」
……と さりげなく書いてある正答率の上昇具合。

特に中3!!!

この問題、難しいよ~?
その辺のおじさんやおばさんに訊いても
48パーセントも正当するのかどうか、怪しいもんだとさえ思う。

サイコロを転がしても20パーセントの確率になる「選択肢が五つ」の問題で、
中一なんか23パーセントの正答率ですよ?
本当に難しいんです!って。


> 全国の小学4年~中学3年の約3万7000人を対象に……
> 無作為抽出した国公私立の小中学校616校で実施した。


◆ ほらほら。極力大きな数字を挙げては居るが、
中学3年生が何校、何人対象だったのか、この記事では明記されていない。
いくつかの(しかし「割合」としては大きな)学校で、
公然たる集団カンニングか、
事前指導(模擬テスト及び解説?)か
「不良」たちはいつもの授業同様、テスト中の教室に居ないとか、
何かの条件が無い限り、この伸び率は出ないでしょう!?

◆ しかも、この記者は、驚くべき上昇率に驚きもせず、

> 正答率は最も高かった中3で★48パーセント。
> だが、★理由を正しく書けたのは39パーセントだった。


……とまぁ、
まるで「48パーセント【しか】居なかった~!」
「理由が書けたのは、39パーセント【しか】居なかった~!」と驚いているかのようだ。

そんな「驚き方」ができる精神構造の記者からすると
正答率自体が「中一:★23パーセント、中二:★33パーセント」という恐ろしい(はずの)正答率は
なぜ特筆に値しないのだろうかネ?

◆ 第一!
この問題に正解するのみか、
「文章!」で「★理由を正しく書」くことは、無茶苦茶難しくないか???
ぼく自身、ちょっと手こずりそうな気がする。(あなたならどう書く?)
4割もの中学生が苦もなく(とは言わぬが)正しく書いてのけたなんて
信じられない!

ホントだとしたら、日本の「思考力」「文章表現力」の未来は
明る過ぎるくらい明るいのではないか。

「48パーセントの正答率」、「39パーセント【も】の文章説明」正答率。
……この数値傾向は、限りなく「定期テスト」の結果に類似していないか?
つまり、「教えた」はずのモノの「ブ止まり」率。


 計算に関しても、文章で表現する力は弱かった。
小6の
「100円のチョコレートが2円引きで売られているが、
35個買うといくらか」という問い。
正答率は57パーセント。だが暗算で求めるための工夫を書かせたところ、
正しく表現できたのは51パーセントで、6ポイント下回った。


◆ これはリアリティがあった……。
実生活上でも 「同率」でこうした「計算ができない」とは思いにくいが、

「小6の43パーセント」が、
「この文章題から計算式を立てられない」、
(もしくは「面倒なので答えようとしない」)……ということなのだろう。

それにしても「暗算で求めるための工夫」を問われてピンと来る
51パーセントの良い子グループ(プラスα)しか
ちゃんと答えを書かなかったのではあるまいか。
そうでなければ、
文章表現通りに「リチギな計算」(100-2)×35=……
をして正解に辿り着く子は もっとたくさん居ても いいはずだ。

……51パーセントと57パーセントという僅差。
この数字は 或るリアリティを含んではいても、
潜在能力そのものを表しているとは思いにくいフシがある。

> 6ポイント下回った。


……だと?
この記者さんは一体何が言いたくて
この 57-51 という「困難な計算」をわざわざ我々に示して見せたのか?


 国語の長文記述のテーマは、小学生が「★テレビの見方」、
中学生が「★言葉の使い方」。
それぞれ400~600字、600~800字で意見を書かせ、
「発想や主題」などの観点から評価した。


◆ 小学生が「テレビの見方」というテーマで「発想」を評価されてもねぇ。
この課題を考えた お偉いさんの発想についてこそ、評価を下して欲しい。


 結果は、算数・数学と同様、論理にかかわる力が弱かった。
考えを明確にするための段落構成ができたのは小6で6割弱、
論の運びに一貫性を持たせることは中3で★7割弱しかできなかった。


◆ 「★7割弱」というと、つまり60数パーセント、約「3分の2」だ。
600字~程度の文章を書かせて、
一体どの程度の厳密さで「論の運びに一貫性を持たせること」ができたと判断したのか
判らないが、約「3分の2」も居れば上等で普通だと ぼくは思う。
世の中には、文章など苦手でも有能な働き手が各分野にわんさといる。

それより、
「考えを明確にするための段落構成ができた」(小6)
「論の運びに一貫性を持たせること」(中3)……が、
なぜ、それぞれ小6だけ、中3だけ挙げられているのかの方が不可解だ。

例えば、小6では何パーセントが「論の運びに一貫性を持たせること」ができないと
裁定されたのかも知りたい。


 ただ、いずれの学年も9割前後は「記述量」をクリアしており、
研究所は、子どもたちは書くことが★嫌いではない、と分析。


◆ バカな!

※ コメント欄へ続く……