宮岡伯人『「語」とはなにか(エスキモー語から日本語をみる)』 ※このブログ文章は書きかけ。

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◆ ……そのサピアーは、主としてアメリカインディアン諸語の研究に立脚しているという。
そしてそれは いわゆる「複統合的な言語」
(誰が誰に何をどうする といった格関係から
命令、願望、推測、否定、ムードまで、
数々の「意味を持つ部品(形態素)」が複雑に紡ぎ合わされて、
まるで一つの「文」の如き内容を持った、 あくまでも一つの「単語」
を構成するタイプの言語)……の代表格とも言うべき言語である。

◆ そしてまた、宮岡氏が長年研究し、本書で取り上げるエスキモー(諸)語もまた、
このタイプの言語なのだそうだ。

……この本、面白いんだけど……
ただし 寝っ転がって読むには 論文として本格的すぎるので念のため。
僕ら野次馬読者は「大筋」を辿るのが精一杯。
無論 眠くなったりする余裕はない、本当に面白いのだから。

◆ 氏は時々、ほうぼうで、
さながら「喧嘩を売る」かのように、
容赦なく「某せんせー」を引き合いに出しては自説を展開してゆかれる。
66歳の年期がものを言うのであろう。
青二才では、畏れ多くて とてもこうは行くまい。)

本の中で言及されていることを知って 自ら読んでみるような
良心的な「せんせー」が もし居たら、
いたたまれなくなるほど恥ずかしくなる人も さぞかし多いに違いない
と思われるほどの説得力があったりする。
しばしば「匿名報道」であるのが、「武士の情け」なのだろうか。

◆ おー、そうそう。
どういう話題の本なのかをまだ、紹介していなかった。
……以下、続く。ちょっとお茶を飲みに……