ああ……「死産」

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ああ……、「死産」

◆ 一枚目は、先日のお隣の牛の出産直後。

◆ 二枚目以降は、今日のうちの《死産》の様子です。

通常、9ヶ月かかるものが、7ヶ月の「早産」。
しかも結構 立派に「育ちすぎ」たのが あだになり
首が引っかかっての「難産」。
(通常は飛び込み姿勢のように前足と頭が揃って出てくるものだそうですが、
うちの子は、首がかしいで、自分で栓をしてしまったようです)

◆ 羊水と共に仔牛のウンチが出てきたということは、
苦しみながら生きていた! ということ。

◆ 美しくなければ 駄目なのか?というわけではありませんが、
死んだ子牛は、耳が長くて、胴も 充分長い、
しかも黒みがかった銀色の背中を持つ、毛並みの美しい 牝牛でした。

ああ、ここまで育っていながら……。
ほんのちょっと首が動けば、普通に生まれて、みんなに可愛がられ、
成長すれば たくさんのかわいい仔牛を生んで、
いずれは かなり高値で取り引きされただろう……のにと、
死んだ仔牛を見た人は、誰彼となく口々に繰り返しています。
牛飼いたちにとっては、無念の「死産」なのでした。

せめて、美味しく食べてあげよう!
みんなで、 めずらしく静かめに バーベキューをしました。
それもそのはず、みんなは判っているのです、
何ヶ月分かの労働が、あの一瞬で消えてしまった ということを。

一度も草を食べたことのない仔牛 をみんなで食べてやりながら、
《母牛が助かって良かったね!》 が、何度か耳に入りました。