ラックさんの妹婿は《仏師》

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◆ ラックさんの実家に着くと、やさしそうなおじさんが
「唯我独尊?像」に向かって黙々と金箔を貼っていた。
(カメラを向けたときと、一仕事終えたときだけはニッコリ!)
◆ 庭のプラスチックの腰掛け(屋台で見かけるやつ)には、
山吹色に塗り立てた高さ30センチほどの仏像が並んでいる。
ラックさんの妹婿さんは、金箔貼りの職人だという。
粗いタッチの手彫りの龍に金箔を貼った作品なども見せてくれた。
『へ~』とか思っていたが、
後日、ミャンマーラオス、タイ3国の接点
(ゴールデントライアングル)まで足を伸ばしてみたら
そこの巨大な仏像(像の真下の人影に注目!)を、
弟子たち5,6人を使って4ヶ月かけて金箔を貼った当人だ
という事が判明する。
(近所の土産物屋の誰彼が懐かしげに彼に声を掛けていたから
決してはったりではなさそうだ)
驚いたのは、この巨大な仏像に使った金箔の大きさだ。
なんと「唯我独尊?像」に貼り付けているのと同じ
約5センチ四方の金箔だという。
それを約24万枚(だったか?)貼ったとかいう話だった。
日本の金閣寺の金箔などとはまた異なる文化なのだろう。
◆ 聞けば、チェンライの学校で技術を学んだという。
「金箔を延ばす職人もチェンライにいるのか?」と訊ねてみたら
とんとん槌で叩くジェスチャーをしながら、
「ああ、それはアユタヤにいる」という。
アユタヤは、日本で言えば古都 京都 だろう。
なるほど、金箔作りの職人はアユタヤかぁ……
妙に納得がいった。