市場にゾウ

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市場にゾウ


通算100回にはなろうというくらい毎日のように村の市場に出向いているうちに、

普通の日本人なら珍しがるであろうことどもを

あまり珍しがれなくなっている自分がいるなぁと思いつき、

今日は一つ、珍しいものを探してみようと、久方ぶりにカメラを持って市場へ出かけてみました。


どのくらい慣れっこになっているのかというと、

バッタの佃煮をみても、おいしそうかどうか、(上物かどうか)をかんがえ、

大きなカエルがビコビコ跳ねながらビニール袋に摘まみ入れられているのを見ても

『おっ、今日のは生きが いいなあ』なんて思っていたりするのであります。

昨日見たカエルはまるまる太っていて、大きな黒い目がかわいらしかった‥‥‥。

でも食材なんだよねぇ。


お~っと。今日はカメラを持って行って正解!でした~。

なんと、ちょうどゾウさんがエサを買ってもらいにきていたのです~。


木材切りだしの労働に使われていたゾウさんたちは、

自然保護、木材保護のために仕事がなくなり、

このままでは飢え死にするしかない‥‥‥という状況にあるそうなのです。

それで、ゾウ使いたちは、何とかしてゾウを殺さずに済むようにと、

サーカス興業まがいをやってみたり、

今日のように、サトウキビのかけらを20バーツとやら

(60円だが、これはそのものの値段としては無茶高い)で市場の客たちに売って

「食べさせる」サービスをして歩いたりしてゾウを飢えから守っているという話です。


サトウキビは20バーツもしない、みんなそんなことは百も承知で

大好きなゾウを助けるためにカンパする気分でお金を出しているわけです。

ですから果物屋さんは一玉5バーツから10バーツするスイカを与えてやったりするんです。

今日のゾウさんは子ゾウでしたが、一個ずつボコォッとほおばってメギメギメギっとツブシながら

嬉しそうな顔で「食べ歩き」していました。

ゾウ使いたちの努力に感謝!