異常な報道規制のもと、久方ぶりに タクシンの声が届いた。(引用)

2010年09月04日

タクシン元首相、国家・国民・王室を愛する者と認めてくれる者とのみ協議に応じる用意

 タクシン元首相は、タイラット紙が行った独占インタビューの中で、自分を国家・国民、王室を愛する者であると認めてくれる者とのみ協議に応じる用意があることを明らかにした。

国家の最重要人物との協議に応じる可能性に関して聞かれた同元首相は、
自分が望んでいるのは国家の平穏と和解実現だけであるとした上で、
自分を首相経験がある国家、国民、王室を愛するタイ人であると認めてくれる者なら誰とでも協議に応じる用意があるが、
人間の言葉しか話すことが出来ない自分としては、
トラやライオン、野牛やサイといった類との協議は遠慮させて貰いたいと語った。

また、現在のタイに関しては、
独裁が民主主義制度の中に入り込むと抜け出すのが難しく、クーデターから4年経った今でも独裁体制と民主主義体制が同居していてもおかしな話では無いとし、
依然独裁体制が民主主義制度の中に潜み、
政治家は生き残りと権力保持の為に自らを独裁者に売り飛ばし、
不正・汚職が蔓延るなど、依然政治に改善が見られていないと指摘した。

タイが4年前と同じ状況に戻ることはあり得るかとの質問に対しては、
確実にあり得るが、政治家が権力保持の為に民主主義の魂を独裁者に売り渡ている現在の状況下では多少の時間を要するだろうとし、
また元の状況に戻る為には、
国民が選挙権を行使し真の民主主義を選択することと、
政治家が魂を売りとぼすことをやめ真摯な姿勢で国民と向き合うことが必要であると指摘した。

仮に現在選挙が行われた場合に関しては、
民主主義発展の為の法改正に取り組ませる為に、国民に真の民主主義を追及する政党を選択する機会を与えることになるが、
現行の非民主的な選挙関連法下で行われるのは望ましくないとし、
またプゥア・タイ党(タクシン派合法政党)の勝機に関しては、
負けが分かる状況下で政府が早期解散に応じるか疑問であると断った上で、
国民は、軍の息がかかった政治家や軍よりな連立政権を望んでおらず、
国民の為の民主的な政府、民主的な法制度を望んでいると語るに留めた。

また、プゥア・タイ党勝利後のクーデターの可能性に関しては、
全ての制度が指令者の為のものでは無く国家・国民の為のものであるべきであるとした上で、
仮にクーデターが起きても国民が順次立ち上がり 国民の手により司法や独立機関が是正されることになると指摘した。

更に、首相返り咲きの可能性に関しては、
公正と民主主義が確保されている限りは首相に返り咲く、返り咲かないかには関心が無いとしたが、
国民から多大な恩を受け国民に借りを負っている身としては、国民に何らかの形で恩返しをしなければならないが、
全ては国民が自分を支持することや、自分が国民の為に働くことを許してくれるかにかかっているとした

一方、クーデター発生を許したことに関しては、
情報当局の情報収集体制が最悪な状況にあった為クーデターを許してしまったが、もし当時自分が国内にいれば発生を許す事はなかったとし、また自分側にいた人物に裏切られたことに関しては特に思うことは無いとしたが、
ネーウィン・チットチョープ氏と再度行動を共にする可能性に関しては、政治家では無い失業者である立場として答えることが出来ないとし明言を避けた。

また、赤服軍団との関係に関しては、
政治的理想について話し合う関係にあったが、活動そのものには関与していなかったとした。
http://thaina.seesaa.net/article/161469544.html からの引用。