【これぞ!こどもの日 2007】 無料「日本語」教室 大盛況!

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【これぞ!こどもの日 2007】無料「日本語」教室 大盛況!

  
◆ すでに読まれた方も、まだ読んでおられない方も、
先ずは【昨年】の、あの感動!の【こどもの日】記事をご一読ください。
  ↓↓↓
http://blogs.yahoo.co.jp/sanukmark/23234688.html?p=1&pm=c&t=2
http://blogs.yahoo.co.jp/sanukmark/23892464.html?p=1&pm=c&t=2
 

……というのも、
今年は、
「見物」する立場ではなく「提供」する側として参加したので、
昨日は ほんとに怒濤の一日!で、いっさい見物できなかったので、
今年は去年と異なるどんな催しがあったのか、なんて
語りようがないのです。

◆ ほんっとに疲れたけれど、心地よい充足感……。

たとえ「一時的」であるにせよ、
自分の「知識」が こんなに強く、こんなに大勢から、
なんと言っても「自発的に!」、求められた経験は
我が人生に ほとんど例が無い。

ある意味では、
在日韓国人一世の方々らの「識字」活動に関わった折りの充足感にも匹敵しそうな充足感でした。
(無論、あの方たちの【学ぶ意欲・努力】に比ぶべきものなど あろうはずも無かろうけれども)


◆ 怒濤の一日は 早朝の「お菓子の買い出し」から始まりました。

チョムが言うには、「ノンルアの小学生はおよそ800人」。
そのうちどれくらいの子どもたちが
急ごしらえの無料「日本語」屋台に興味を持ってくれるのか?

◆ とりあえず、おまけ用のお菓子の数を決めなくては……。

オーイは「50」でどうだろうか と言う。
『え?そんなに少ないのか……?』
お金がらみでもあり、
買い込みすぎて有り余っても仕方がない。
「余ったら、ウチで食べればいいよね」などと言いながら
ちょっとだけ上乗せして「60」組とする。

小さい袋菓子に、とんがりゼリー2個、
ついでに ブビビビビーッと音を出しながら飛ぶ長い風船を一本付けて
一セットとしました。

◆ お持ち帰り用「教材」のコピーは何枚?

「50枚?」と ほざくオーイ……。
日本のようにコピー代が異常に高い国なら どうしたか知れないけれど、
ここはタイ王国「2枚で6円」だったりする。
ここは一応 見栄を張って、「100枚!」を主張!

内容は、
前日に急遽 切り貼りして作成したもので、
ヘボン式ローマ字付きの「ひらがな・カタカナ」50音表と、
「こんにちは」
「ありがとう」
「またあいましょう」
「わたしは○○です。」(タイ語文は名前の表現で)の
タイ語・ひらがな(タイ文字で音表示付き)

先ず 自分の名前をタイ文字で書いてもらい、
それを僕が読んでカタカナで手本を書き、
こどもに自分で書いてみてもらって、
「よくできました、(日本語に関心を持ってくれて)ありがとう」
……とお菓子と一緒に花丸付きのプリントを返す、という手はず。

文字が書けないちびっ子には
「こんにちは」「ありがとう」でも言ってみようかな?
なんて考えていました。


◆ 日本語屋台の半強制的「開店」は、朝の8時頃。

周囲には もう開店してお菓子を配っているテントがあったり
メリーゴーランドが回っていたりもしたとはいえ、
こちらはまだまだ「準備中」のつもりで
椅子や机を借り出して並べたり、
カレンダーの裏紙を貼り合わせた手書き「看板」とか
「方言暖簾」や客寄せ用の幟などをガムテープで貼りつけて、……

※ GGさん、津軽方言も、ちょいと宣伝させていただきましたよ~。あはは。
 「教育基本法」の幟も「亡命」先で いよいよ最後のオツトメ。

さて、と鷹揚に構えつつ
ついさっき問屋から買って来たお菓子を小分けして袋詰めし始めたところ、

「学生さんが 来てるよ~っ」と言うお呼びの声。

『お?幸先いいじゃん。のんびりと会話練習でもするかな』
なんてつもりで席に着いたのが運の尽き。
怒濤の一日が始まってしまった。


朝の8時頃から、
露天屋台用のプラスチック椅子から腰を上げることすら一切無いまま
早朝のバイク対策にと着込んでいたダウンのベストを脱ぐのも忘れ
差し入れの栄養補給(用ビール)も座ったまま受け取り、
添削しながら飲み干す騒ぎに……。

あーっという間に数十人目。
お菓子の小袋は底をつき、
『残念!これで、お客もとぎれてしまうだろうな。
もっとたくさん買っとけばよかったな』などと思いつつ、
「ごめんね。お菓子が無くなっちゃった……」
……なーんていいながら
《カタカナで自分の名前を書こう》キャンペーンの指導・添削。

※ まぁ「添削」とは言っても、
たいていは花丸を付けて返したんだけど、
たとえば「クン」ちゃんが「ワーノ」ちゃんになってたりすると
悔しいことに、体内の「教員臭さ」が目を覚ますんだよねぇ……。

ちょっと書いてみてください、「ワーノ」と。
手書きだと「クン」に見えなくもないんです。
添削されてしまった「クン」ちゃんたち、ごめんなさいね。
これが「ワーノ」にしか見えない小父さんを許してね?
一番悪いのは 小父さんじゃなくて、カタカナさんのほうなんだから。
ね?ね?ね?
ってなことで、

最初ごろこそ
手渡す時に 子どもの目を見て「ありがとう」という言葉だけでも伝えようと頑張っていたのですけれど、
いやはや、それどころの騒ぎではない。

いちいち教材の説明をしているヒマもあらばこそ。
あれ? ひえ~!
子どもたちがダンゴになって店先に溜まっちゃってるよ、おい……。
(自称「こども」も混じっているのは去年と同様)

そもそも、

① この枠の中に、
タイ語
③ 自分のニックネームを
④ (日本人にも読めるような)読みやすい書体で
⑤ ここにある鉛筆で
⑥ ……書いて、渡してネ。

で始まる一連の「お願い」を
教材自体に書いておかなかったことが災いを大きくしたんですよねぇ。

こんな多岐にわたる説明を僕の稚拙な発音のタイ語で伝えるのは
いくら時間があっても絶対に不可能なのだー!
それで、
オーイやイアンや数人のタイ人が
助っ人として わめき続けて、
やっとこさ流れていってくれたのでした。


そう。
◆ ……お菓子が目的ではない ことは、すぐにわかってきました。

お菓子なんか、そこらじゅうの無料屋台で飽きるほどもらっているので
今日はこれ以上 欲しくもない。

子どもたちは、それぞれに
持ちきれないほどの菓子袋やら文房具やらを抱えて、
ただで貰ったのであろう飴やらアイスクリームやらを舐めながら
日本語屋台にやってきました。

自分の名前を日本人に読んでみてもらいたくて、
また、
日本語で 自分の名前を書いてみたくて、来るのでした。


◆ 教材が底をつく!

ペム君に 追加のコピーを取りに走って貰うこと二回。
どちらも「100枚」と頼んだのだが、
1度目はペムの判断で「200枚」
2度目は呆れながら もう「100枚」。
都合400枚をひっきりなしにコナシ続ける……。

わー、(その400枚目も)無くなっちゃった~!

とりあえず、
並んでみたものの待ちくたびれて帰ってしまった子らの
「書きかけ」教材を消しゴムで消しつつ使用。

◆ もう一度コピーに走るか?

「もういい、十分だよ」とオーイが言う。
ふと我に返って前方に目を移すと、
きゃーきゃー騒ぐ子どもたちを乗せて回り続けていたはずの
メリーゴーランドも
とっくに回転をやめて すでに半分 片付けに入っているではないか。

うえ~ん、何にも見られなかったよ~ぉ。

何時だろう?
訪ねてみたら、1時だった。

8時から、5時間、正真正銘の「ぶっ通し」。
60分×5……300分で400枚。
いい仕事しちゃいましたねぇ~!

ほんっとに疲れたけれど、
ほんっとに爽やかな疲労感でした。

また いつか、やれるかな……?
もし やれたら、
今度は もうちょっと行き届いたプリントで臨もう……。あはは。

◆ それにしても
タイ人のニックネームが ほとんど【単音節】なので助かった。
あれが、長ったらしい呪文のような「本名」だったりしたら
僕がタイ語を読むにも、
こどもがカタカナを書くにも、時間がかかりすぎて、
到底100人も行かずに お手上げになっていたに違いない。


おまけに 帰り際。

400枚も使いきったにしては
不思議と ゴミになっていなかったのも嬉しかったなぁ。
ほぼ400枚、みんな大事に持ち帰ってくれたんだ。

ゴミになってしまった「少数派」を たまたま発見して
残念だなぁ と思いつつ
ひょいと拾い上げてみたら
裏に 何度も何度も練習の跡があったりする……。

心憎い演出のガキどもだぜ……。