【ペタンクを観戦】 今日は朝から地域対抗 球技大会。無論、例の大音響の中……。

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【ペタンクを観戦】今日は朝から地域対抗球技大会。

◆ 種目は サッカー、バレーボール、セパタクロー、そしてペタンクです。

◆ 勿論、アイスクリームその他の屋台も出ているものの、
カオニャオ(主食の餅米)に おかず各種、
ビールに焼酎等は、チーム毎にずらーっと並べてあって、
誰が飲んでも構いませんという状態。

◆ おまけに 各町村が威信を賭けての大音響合戦。
巨大スピーカーをチーム毎に数台から20台近くまで積み上げて
それぞれ がなり立てるので、
会場周辺は、いったい どれが 何の曲なのやら、
マンガの「ワー ワー ワーッ」そのもの。
またそれが心地いいらしいんだよネエ 彼らには。

決して何かの「良し悪し」ではありませんが、
日本的?な、和太鼓の鼓動や 一打ちのあとの響き、除夜の鐘の余韻に「耳を澄ます」感性とは
異質極まるものが 確かに在ります。

さて、ペタンク

◆ 鉄球を投げて「目標球」の位置に近いほうが勝ち!
という超単純なゲーム「ペタンク」。
フランス生まれのゲームだそうです。

 
 古い歴史を持つボール遊びの中で、ペタンクは近代に起源を持つ。1910年のある日、フランスのマルセイユの近くのシオタという小さな町で始まった。
 そこではボール遊びの一種、プロバンサルが行われていた。かつてのチャンピオン、ジュール・ル・ノワールは慢性のリウマチに悩まされ、ただ1人、椅子に座ってプレーすることが許されていた。しかし、ボールの弾道に入った椅子を動かすためゲームが中断されるので、この寛容は禁じられた。
 ある日曜日、彼は1つのビュットと6つのボールを持ち、1人であるゲームをしていた。
興味を持ってそれを見ていたエルネ・ピティオが彼にたずねた。
 「そこで何をしているの?」「暇つぶしさ」「面白そうだね。地面に円を描き、円から足を出さずに投げるんだね」「ああ、そうさ!」
 プロバンサルのように3歩の助走をしなくてもよいので、このゲームはル・ノワールに適していた。
 長いブランクとリウマチのハンデにもかかわらず、彼の非凡な素質は衰えていなかったわけだ。
 ピティオは翌日、翌々日とこのゲームを試みた。やがて彼らのまねをした漁師や航海士、駅員などの間に広まり、何ヶ月かしてこのゲームはマルセイユを中心に盛んになった。
 こうしてペタンクが誕生した。  
  http://www.hamaspo.com/sawayaka/petanque_rule.htm
 

「ペタンク」 いや~、面白かった。

◆ 今回じっくりと観戦してみて、
やっと その面白さが判りました。


※ 「公式ルール」も、
これまでの イザコザの歴史が垣間見えてクスッと笑えます。

例えば、
鉄球が割れたらどうするか?
枯れ葉が覆い被さったらどうするか?
目標球(木製)が風で飛んだら……?
犬がじゃれたら……?
隣のコートに入ってしまったら……?
「本条の適用に関わるプレイヤーは忍耐と礼儀を持って協力しなければならない。」
……なんてことをわざわざ書いてあるってコトは、
ヤクザなプレイヤーが居て困った(困る)ってことだな、あはは。
↓↓↓
http://www.boulessports.com/petanque/rule/01rule.htm

得点板
縞の無い鉄球チーム 対 縞のある鉄球チーム。
◆ 現在「0対1」。13点先取したチームの勝ち。

◆ 何が面白いのかというと、

たった一投で 形勢がガラリと変わりうる

ところでしょうね。

冒頭の写真の後ろに移っている黒服オレンジ襟の男性、
この人は「へたくそ?」なのに重要な人物でした。

思い通りの位置で玉を「止める」技術は どう見ても下手なのでしたが
いざ、相手の玉めがけてゴチッと一発弾き飛ばす名手で
一試合中に 3回もその神業を見てしまいました。

ゴチッと弾き飛ばされてしまえば、
今まで目標球に一番近かった玉は サヨウナラ~。
繰り上げ方式で一気に形勢が変わるのです。

ましてや 「目標球」自体が弾かれたりした日には……
今までの攻防はいったい何だったんだろう?というぐらい
局面が変わります。
目標球が2メートルも遠くへ飛んでいったとなれば、
今までオーバーランした玉として誰も意識していなかったような玉が
突然、一番近くなったりします。

お互い 球数に限りがあるので、
いつ どういう戦術で どこを狙うか?!
技術以上?に 駆け引きのゲームのようです。

メジャーで測る
あらら~、目標球があんな遠くの端っこに……

◆ ピンクの玉が目標球。
最初からこんな地点なら 投げ直して始まるはずなのですが、
投球によって弾き飛ばされた結果、こうなりました。

おまけに、第何位かが、微妙な位置らしく
よく見てください、

黄色いシャツの審判が メジャーを持ち出して測っています。

観衆も選手も一緒になって真剣に覗き込んでいます。

両チーム立ち会いで
何度測ってみても 一位の玉が 何センチ何ミリまで一緒で
判断できない場合は、引き分け再試合となりました。

序盤戦
序盤から中盤へ……勝負はこれから。

◆ 仮に目標球の周辺が「このまま」の状況で両チームとも投げ終わったとしたら、
(目標球の上の玉が一番近ければ)「縞あり」チームに1点。
……となるはずなんだけど、
例えば最後の一投で「縞無し」チームが 当の一番近い敵の玉を弾き飛ばしたとしたら、
手前に「3球」固めている「縞無し」チームが 一気に3点(そしてその玉自身も?)獲得して
一セット終了となります。

上位何位まででも相手が割り込む順位までが一気に得点となるのです。

現に この試合でも、じわじわと引き離されて
一時は 「11対2」 の大差となりましたが、
4点 3点 3点 と立て続けの快進撃で「11対12」(あと一点で奇跡の勝利!)
まで漕ぎつけた後、
天下分け目の最後のセットで2点取られて惜しくも敗退……
という面白い攻防となりました。
(もっとも、勝ったほうがノンルア村だったから、
「惜しくも敗退」なんて言うとオーイたちから 袋だたきか?)